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講義概要
- 「D×N(デザインと看護)の連携」をテーマとしたプロジェクト活動を通じ、大学や地域という新しい舞台・環境に一日も 早く慣れることをねらいとする。このため大講義室での合同講義や小人数編成によるグループ活動、大学での学び方、資料収集の方法、 レポート作成、グループ討論など、主体的に勉学・研究を進めるための基本的な知識や学習法、課題解決の手法などを習得する。
- また「D×N連携」を活かしたプロジェクト活動を企画・実施し、チーム活動の成果をまとめ発表・報告する。これらの活動を通じ、教員と学生、学生間のコミュニケーションを深め、連携力を養うとともに、地域に対する関心や貢献の姿勢、4年間の学生生活や将来の職業生活への展望を育てる。
- 「D×N(ディー・バイ・エヌ)」とは、D(デザイン)とN(看護)の両学部を併せ持つ、札幌市立大学ならではの特長を生かし、両学問が連携・共同して「教育・研究・地域貢献」を行っています。本学の異分野連携により可能になる、人々の暮らしや社会に新たな価値を創造する活動を実践しています。これらの活動・取り組みを総称して「D×N(ディー・バイ・エヌ)」と呼び、デザインと看護の連携を表しています。
プロジェクト・課題概要
- 自由プロジェクト活動方式
- 「D×N連携」を活かした何らかのプロジェクト活動を企画・実施
- チーム活動の成果をまとめ発表・報告
- これらの活動を通じ、教員と学生、学生間のコミュニケーション、連携力を養う
- 大学や地域という新しい舞台・環境に一日も早く慣れる
- 4年間の学生生活や将来の職業生活への展望を育てる。
演習の特徴
- プロジェクト・チーム方式 (10チーム)
- デザイン学部教員1名+看護学部教員1名
- デザイン学部学生8〜9名+看護学部学生8〜9名
- COCの直接対象地域である南区をフィールドに、チームごとに3つのルートに分かれ、各ルートの地域に出かける。
プロジェクトの条件
- 看護とデザインの連携に関わるもの
- データなどの何らかの情報に基づくもの
- 第3者に理解してもらえるように表現する
- 夢のプランの提案でも良いが、「D×N連携」というテーマに沿って、自分たちでできることは何かを考え、実行すれば良い。
- 制作物に拘らなくも良い(ポスター、プレゼン、報告書は必要)。
講義の流れ
- オリエンテーション、チーム編成など
- 「デザインの世界」「看護の世界」
教員によるプレゼンテーション、各種活動報告など - 「地域に親しむ」
現地調査(エクスカーション)の準備・企画・実施 - プロジェクト活動に向けてのチーム討議、企画
- 中間報告
- プロジェクト活動の実施
- プロジェクト活動の展示、最終報告会
エクスカーション – 概略
- 札幌市南区豊滝地区にある「ノースサファリサッポロ(以下、NSS)」という動物園を訪れた。
- そこは、人間と動物との距離が非常に近く、普段は触れることのできないような動物と柵を介さずに触れあうこともでき、想像以上に魅力的な動物園だった。
- しかし、現状はまだ知名度が低く、動物 との距離が近いゆえ「危険である」というイメージが先行してしまっている。
- また、施設面でもバリアフリー に対応しているとは言えない状況かつ、子ども連れにも授乳室などがなく訪れにくいと感じた。
エクスカーション – 写真
ブレインストーミング
- エクスカーションでの経験・結果を踏まえ、まずはNSSの印象を書き出し、それをまとめることとした。そして、グルーピングを行い印象を抽象化、そしてグループごとにその要因をまとめた。また、それぞれの印象ずつ、どうしたら改善できるかの案も書き添えた。以下がそれらをまとめたマインドマップである。
https://oldweb2.kneadesign.com/wp-content/uploads/2017/09/excursion-review_impression_ed.pdf
- このマインドマップを、NSSの改善へと向けたアクションに焦点を絞り、改善プランとして、各方策に対して具体案をまとめた。また、その方策に対しての今後深めていきたい知見も書き添えた。以下がそのまとめである。
https://oldweb2.kneadesign.com/wp-content/uploads/2017/09/excursion-review_renewalplan1.pdf
中間報告 – スライド
- 中間報告においては、エクスカーションと、それに基づくこれまでのグループワークの結果、そして今後のプロジェクトの方針について報告を行った。
- 中間報告時点でのプロジェクト計画と最終プレゼン時のプロジェクト方針には若干の差異があるため、この場では詳しく解説しないこととする。
コンセプトメイキング
- 今回のプロジェクトは、冒頭、エクスカーションとその振り返り、3つの視点から迫り、問題・課題を明確化した後、NSSの向上プランである”Renovation of NSS”の計画を行った。
- だが、前述の計画には、より良い癒しと安らぎを提供するには不足している点があったため、計画自体の再検討・熟考を重ね、高度化した課題を解決するため、新たなる動物園の創造・プランの計画に至った。 そうしたプロセスの中で”Forest Zoo SAPPORO”のプランを組み立てていった。
コンセプト・基本計画
- Ron Projectでは動物園を「人間」「動物」「広報」の3つの視点から調査・分析を行い、その結果を踏まえ、既存の施設に捉われない、新たな考え・発想の元で動物園の計画をする。
- 基本理念としては、「動物に癒しを、人へやすらぎを。」である。
- サービス提供による人間へのやすらぎはもちろん、人間との接触による動物への影響にも配慮し、動物にとっても癒されるような空間づくりを目指す。その上で、前述の3つの視点から改善案・創案し、相互の効果を検証しながら、新たなる動物園のプランを提案する。
- また、NSSに訪れた際、飼育種の多さ、恵まれた自然環境、動物とのふれあい方、動物と人間との距離感 の近さなどの多くの点に感銘を受けた。そのことより、Ron Projectでは、NSSの魅力を踏襲・最大限に活か した計画を行うこととした。よって、計画開始時に下記条件を設定した。
- 飼育種数はノースサファリサッポロと同等に設定する。
- 自然と調和した動物園を目指すことより、周辺は森に囲まれた環境が望ましい。よって、場所は 札幌市立大学 芸術の森キャンパス と仮定する。
- より近い距離感で動物たちを観察してもらえるよう、NSSのようなふれあいスペースを設ける。
- 基本的に行動展示型の飼育・展示方法とする。
- この最終報告では、Ron Projectとしても最終提案となる「Forest Zoo SAPPORO」を提示する。これは、これまでの調査・分析の中で浮き彫りになった問題・課題に対する解決案・向上案である。また、今回計画した動物園のプランは、我々の理想の動物園像を追求したものである故、設計の実現可能性やバックヤードなどについては十分な検討を重ねていないことをご理解いただきたい。
- 今回計画した「Forest Zoo SAPPORO」は、従来の動物園よりも動物たちとの距離が近く感じられ、動物本来の動きを見ることができる「行動展示型動物園」である。また、デザインと看護の視点から来園者への配慮を行い、「多様性」を感じさせる動物園でもある。
- 以下の視点1〜3は、各視点から計画したアクションプランある。順を追って説明する。
視点1 – 人間
- NSSへ訪問した際、動物とのふれあいなどを通して癒しを得ることができた。その癒しをあらゆる健康状態の人が得るようにするには、バリアフリーの面と衛生面で改善するべき点があるのではないかと考えた。そのような視点から以下の3つについて提案する。
- 通路幅の広さ
車椅子やベビーカーが最低2台に加え、人が1人通れるほどの通路幅を確保し、自由な移動を可能にするため、通路の幅を3m~4.5mに設定した。 - トイレの工夫
車椅子用のトイレや手洗場を設置し、不自由なく利用ができるようにした。 - 衛生面の徹底
トイレとふれあい広場には消毒液を置き、動物からの感染などを防止し、人間にとってはもちろん、動物に対しても安心・安全な環境をつくる。
- 上記3点について、タワー内においても展示スペースと同様に取り入れ、子どもから高齢者まで、健常者から障害者までが快適に利用できる動物園にしていく。

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